2013/10/03

節祭~干立編②

title-line

舟漕ぎ

前回のトシヌユに続きまして、今日はユークイの様子を
ブログにアップしますね。

残念ながら、ヤフヌティには間に合いませんでした…。
すみませんm(_ _)m

トップの写真は2回目の舟漕ぎ(パーリャ)の様子です。
※舟漕ぎ競漕は2回行われ、1回目は神事の舟漕ぎ(ウガンンパーリャ)で、
勝った方の舟にミルク様が乗ってくるのだとか。
2回目の舟漕ぎ(パーリャ)は余興の舟漕ぎ競漕だそうです。

アンガー踊り

フタデウガンに移動し、写真はアンガー踊りの様子です。
トゥーチを中心に、アンガー達が円陣を作ります。
トゥーチは太鼓を持って歌い、アンガー達はそれに合わせ、踊りながらゆっくりと回ります。
(トゥーチは右回り、アンガー達は左回りです)

シーシャ棒

我らが青空くん、シーシャ棒でかっこいい棒術を見せてくれくれました!

ミルク行列

狂言などが終わると、いよいよミルク行列が!
干立村では、ミルク様に男の子が付いて歩きます。
(祖納は女の子が付いて歩いています)

※ミルク様…弥勒菩薩。五穀豊穣・子孫繁栄の神様。ミリクファー(ミルクの子供たち)
を後ろに引き連れています。

そして、干立村でしか会えない、「オホホ」登場!!

オホホ

目の彫りが深く、高い鼻・長いヒゲをたくわえ、明らかに島の人とは違う風貌から
西洋人を表したものでは?との伝承があるようです。
(1640年に、隣の集落・祖納で起きた慶来慶田城の娘が南蛮船にさらわれた
との伝承をはじめ、外国船の漂着も西表島では珍しくなかったようです。
また、由来知れずの墓で、「ウランダパカ(西洋人の墓)」と伝承されている
お墓が、西部地区に何箇所か点在していることから、西洋人だという見方に
なったようです。
ウランダはオランダが語源ですが、必ずしもオランダ人に限るものではなく、
干立の方言では、欧米諸国を広く指す言葉であるそうです。)

※オホホ…財宝は持っているけれど、子供に恵まれず、お金で取り込もうとする、
可哀相な方。神であるという説と、道化役であり神ではないという説があります。

ということで、竹富町教育委員会の民俗文化財地域伝承活動報告書には、
「お金よりも子供が大切だと教え、一致団結すれば、たとえ異国の人でも怖くはない、
ということを伝える芸能になったものであろう」
と彼の役割が記載されております。

昨日の10/2は村清めも無事終わり、今日は、静かな干立村です。

今年の節祭を見に来れなかった方、興味のある方、ざっくりですが
いかがでしたか?
このブログがお役に立てれば幸いです。

写真を提供してくれたよっちゃんには本当に感謝です(#^.^#)
ありがとう!オホホのナイスショットは貴重ですね(^J^)

スタッフ・ミキ

カテゴリー: